森の名人と、森に入ろう。
育林や炭焼きの技術、山菜採りなど、暮らしの知恵を体験しよう。
地域のお年寄りに、話を聞いてみよう。山村の将来を考えよう。
……そんな活動が「森の“聞き書き甲子園”」の卒業生の呼びかけで始まり、その輪は「聞き書き」の卒業生以外にも広がっています。「共存の森」と呼ぶこの活動は、関東、関西、東北、北陸、東海地区の里山を拠点に、学生と「名人」、そして地域に暮らす大人や子どもたちが一緒に取り組む「森づくり」・「地域づくり」に展開しています。
千葉県市原市の「鶴舞創造の森」で、「人が集まる森づくり」をテーマに、遊歩道の整備や間伐など行っています。地域の人々にも参加を呼びかけて、暮らしと結びついた里山利用を模索しています。2007年には「森の名手・名人」の古関幹雄さんの指導で、炭焼きにも挑戦しました。NPO法人樹木・環境ネットワーク協会の方々にも活動へのご支援をいただいています。
滋賀県大津市の龍谷大学瀬田キャンパス内にある「龍谷の森」で、「大学と地域をつなぐ森づくり」をテーマに、里山学・地域共生学・オープン・リサーチ・センターの先生方にご協力いただきながら、大学と隣接する地域の人々の「聞き書き」や自然観察会などを行っています。「森の名手・名人」の杉本充さんの案内で奈良県川上村にも通い、人工林についても学んでいます。
山形県飯豊町中津川地区の「源流の森」で、「人が生きるための森づくり」をテーマに、山菜採りや小屋建てなど、暮らしの知恵を体験しながら学んでいます。「森の名手・名人」の織田洋典さんをはじめ、NPO法人美しいやまがた森林活動支援センターの方々にも活動へのご協力をいただいています。2007年からは同地区の広河原集落に通い、地域の暮らしを「聞き書き」しています。
2007年から、新潟県朝日村の高根集落の共有地で、ブナを植樹する活動が本格的にはじまりました。「森の名手・名人」である鈴木チイノさんのご家族はじめ、集落の方々から「ブナの森をつくりたい」と提案いただいたことがきっかけです。秋には「未来につなげたい高根の暮らし」をテーマに、山村の暮らしを体験しながら高根の未来を考えるセミナーを開催しました。
「共存の森・東海」のフィールドは、愛知県豊田市(旧足助町)にある山あいの地域、椿立(つばきだち)地区。世界のトヨタがある豊田市の中心地から1時間弱の場所にあり、6つの集落から成る、約60戸、250名ほどの人が住む所です。炭焼き、竹産業が、かつて盛んだったこの場所は、棚田が広がり、ホタルが舞う美しい所です。
東海のメンバーは、聞き書き甲子園の1期生から7期生まで、高校生から社会人までが参加し、楽しく活動をしています。今年は、「地域を知る」をテーマに、メンバーが地元の方々と、実際に地域を歩いて回り、地元の方々にお話をお聞きしながら、資源カードや地図にまとめ、地域の暮らしについて学んでいきたいと考えています。※ 各地区の活動予定やイベント情報は活動イベント情報の頁をご覧ください。