日本列島の面積の約3分の2は「森」です。
森は、はるか昔から、山菜や木の実などの食料はもちろん、
住居をつくる材や田畑の肥料、燃料など、
私たちの暮らしに豊かな恵みを与えてくれました。
森を維持し、最大限に活用する知恵や技術があったからこそ、
人は生き続けることができたのです。
森とともに生きる暮らしの知恵や技術、人々の想いは、
人類の未来を考えるための大切な手掛りです。
私たちはそれを「文字」や「映像」によって記録し、後世に伝えます。
「森の“聞き書き甲子園”」に参加する高校生は、全国各地の「森の名手・名人」を訪ね、森とともに生きる知恵や技術を「聞き書き」し、記録します。「聞き書き」する「名人」の職種は、マタギ、造林手、椎茸栽培、船大工、木地師、桶職人など、さまざま。その作品数は、2008年度(第7回開催)で700作品になります。
これらの「聞き書き」は、年度ごとに「聞き書き作品集」としてまとめ、各都道府県教育委員会や「聞き書き」に参加した高等学校等に寄贈するとともに、ご希望の方には有料でおわけしています。
※「聞き書き作品集」のほか、「森の“聞き書き甲子園”」の活動を紹介する一般書籍も販売しています。詳細は、「書籍のご案内」の頁をご覧ください。
高校生がまとめた作品を読むと、多くの職種の「森の名手・名人」の知恵や技、仕事に対する姿勢、森に対する想いを知ることができます。また作品に出てくる森の職業について語られている内容は、一般の書籍やインターネットには載っていない貴重な資料でもあります。
これら作品の全文を、インターネット上で公開しているのが、「聞き書き電子図書館」です。読み物としてはもちろん、研究のための資料や教材としてもご活用いただけたらと思っています。まずは、「聞き書き電子図書館」のサイトを覗いてみてください。
「聞き書き」という手法を通じて、「森の名手・名人」のお話を文字で表現することはできても、名人の身体の動きや表情、声の温もり、仕事場の様子などは、なかなか表現できません。「映像化プロジェクト」は、名人の体の動きや音声などを、学生たちがデジタルビデオで記録することにより、名人の技や知恵をより多くの人に伝えようという試みです。
2004年度にはじまったこの「映像化プロジェクト」を通じて、今まで学生たちが取材した名人は9人。「杉の種採り」「ヘギ板職人」「アツシ織り」「草木染め」など、そのお仕事はさまざまです。
2007年度は、「森の“聞き書き甲子園”」の活動そのものの記録にも取り組んでいます。出来上がった映像作品は、毎年、「森の“聞き書き甲子園”」の成果を発表する「フォーラム」で上映しています。
※ 「フォーラム」には一般の方もご参加いただけます。
詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。
森の"聞き書き甲子園"「フォーラム」 http://www.foxfire-japan.com/program/forum.html
南北に細長い日本列島は、地域によって暮らしを成り立たせる自然条件が異なります。その自然条件の違いに応じて、日本人は古くから、さまざまな生活文化を育んできました。「共存の森」各地区の活動では、森とともに生きる知恵や技術の体験活動などを行うとともに、それぞれの地域の生活者にお話を伺い、記録する活動もあわせて行っています。それは、人と自然、人と人、そして世代と世代が支え合い、助け合うために、先人たちから受け継いできた共存のための知恵を見出す作業でもあると考えています。私たちは、それぞれの地域の足もとをみつめる中で、持続可能な未来の暮らしを模索しています。
「共存の森」の活動については、以下の頁をご覧ください。
»共存の森(森づくり・地域づくり)
»活動イベント情報
「共存の森ネットワーク」は、地域の暮らしや生活文化を記録し、伝承するための映像製作も行っています。2007年度には、旧栗山村(現・日光市)の補助により日光市川俣地区自治会が企画した「栗山郷・川俣の伝統文化−くらしとまつり−」(DVD・77分・NPO法人樹木・環境ネットワーク協会製作)の演出、撮影全般を当会が協力。鹿狩りや山椒魚採りなどの生活技術や、獅子舞・山神祭・元服式など古くから伝わる祭礼や行事をビデオで記録し、出来上がった映像作品は、川俣地区全戸に配布しました。
作品の詳細や貸し出し、映像製作についてのお問い合わせは、「共存の森ネットワーク」
tel.03-5366-0788(担当・吉野)まで。
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