当NPOは、持続的な社会づくりと次世代の育成に取り組んでいます。
そのひとつの活動である「聞き書き甲子園」は、今年度で10回目を迎えました。
毎年、この活動には全国の高校生が参加し、「森の名手・名人」や「海・川の名人」を訪ね、その知恵や技、ものの考え方や生き方を一対一で「聞き書き」します。
名人は、樵(きこり)、炭焼き、木地師(きじし)、漁師、海女、船大工など、森や海・川を守り、育て、暮らしに活かすための知恵や技(わざ)を、先人から受け継いできた人たちです。一方、「聞き書き」に参加する高校生の多くは、都市に暮らしています。二人は年齢も、人生経験も、生きてきた環境も違います。高校生は名人の話に耳を傾けながら、その言葉を録音し、一言一句を文字に書き起こし、文章にまとめます。そのプロセスの中で、自然に生かされ、生きてきた人の人生や価値観を学び、将来への想いを受け止めていくのです。それは、これから自分の進路や将来を考えていかなければならない高校生たちにとって、かけがえのない体験になっているようです。
なお、今年からは名称を「聞き書き甲子園」として開催します。森や海・川の自然と、私たち日本人の暮らしのつながりを、そこに生きる人から直接学ぶことができる貴重な機会だと思います。ぜひ皆さん、参加してください。
毎年5月中旬から7月上旬にかけて、「聞き書き甲子園」に参加する高校生を募集します。
詳細は「聞き書き甲子園」のWebサイトをご覧ください。 »
当NPOでは、「聞き書き」に取り組む学校や、地域の活動をサポートしています。
これまでの実践例とし、埼玉県にある筑波大学附属坂戸高校では、高校2年生を対象に一昨年は「竹」、昨年は「」をテーマとした「聞き書き」に取り組みました。学生が数名ずつのグループに分かれて近隣の小川町やときがわ町の名人を訪ねて「聞き書き」をしました。一口に「竹」と言っても、その種類や作るものに応じて竹の伐り方や処理の方法が違うことが「聞き書き」を通して分かりました。、また林業や炭焼きなども、実際に使う道具や仕事をする現場も見せていただきながら学ぶことができました。
「聞き書き」では、その人の仕事や生き方を記録していきますが、何人もの「聞き書き」が積み重なっていくと、その地域の暮らしや文化も見えきます。そして何よりも「話し手」と「聞き手」の間には、深い共感や信頼関係が生まれます。
これから「聞き書き」に取り組んでいきたいけれども、何をどのようにしたらよいかわからない。「聞き書き甲子園」に参加した学生の体験談を聞いてみたい等のご要望がありましたら、ぜひ当NPOまでお問い合わせください。