NPO法人「共存の森ネットワーク」 | 関西地区(高原)


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活動事例

関西地区(高原)


<地域の概要>

吉野林業によって成り立ってきた奈良県川上村

takahara1奈良県川上村は歴史の古い林業地で、山のほとんどが
吉野杉の人工林に覆われています。畑地は自給のための
野菜をつくる程度しかないため、高原地区の人々も、
そのほとんどが、林業に従事してきました。しかし、
時代とともに林業は低迷し、若者は集落を離れ、都会に
出て働くようになりました。現在、高原地区では、
約70戸120人が暮らしていますが、その半数以上が
高齢者のみの世帯です。
高原集落には、木地師(漆器などの器を木から刳り抜く
職人)の活躍に大きな影響を与えた惟喬(これたか)
親王を祀る氏神神社があり、林業が始まるよりもさらに
古い時代から、ここに人々が生き続けてきたことが
わかります。同神社では、室町時代から続くといわれる
例大祭が秋に行われており、また、年間を通して集落内の
社寺で行う祭事も数多く残されています。

<地域の課題>

高齢化が進む現実との狭間で

takahara2川上村には、樹齢250年以上の杉の人工林があります。
これらの木々を手入れし、育てていくためには、
何世代にもわたって、地域の暮らしをつないで
いかなければなりません。しかし、材価が下がり、
林業の担い手も少なくなるとともに、手入れの行き
届かない山が増えているのが現状です。
また、高原地区は過疎・高齢化のため、伝統的な祭礼や
行事を継承し、コミュニティを維持していくも大きな
課題となっています。これまで、祭礼は男性が中心に
なっていましたが、女性や集落外の人がそれを支える
仕組みも重要です。
これまで高原地区の人々は何百年にもわたり山を守り、
地域の歴史をつないできましたが、持続可能なコミュニティ
の再生へと繋げていけるか、現在瀬戸際に立っています。

<当NPOの取り組み>

高原に住む人の思いを共有し、発信する

takahara3川上村での活動は、2002年に「森の名手・名人」に
選ばれた杉本充さんとの出会いから始まりました。
杉本さんは、杉の種採りの名人です。林業の現場を
案内いただくとともに、吉野林業を守り伝えようと
する人々の思いと取り組みを学ばせて頂きました。
また、川上村にある「森と水の源流館」が開催する
「ふれあいデー」では、毎年ブースの出展し、
川上村のさまざまな名人を招いたパネルディス
カッションを開く等、私たちが学んだ吉野の暮らしを
伝える活動を行っています。
高原地区での活動は、2010年に始まりました。
地域の人と一緒に集落内を歩いて調査し、2011年には
高原地区の全世帯を記入したマップを作成。2012年に
そのマップを更新してみると、1年間の間に亡くなった
方や転出された方がわかり、人口が刻々と変化している
現実を直視しました。私たちは、高原地区の人々の
暮らしに対する思いを共有し、その伺った思いを
「聞き書き」作品や私たちの言葉に代えて、たくさんの
人々に発信していきたいと考えています。

●本地区における協力団体・関係者: 奈良県川上村高原地区/森と水の源流館/川上村