NPO法人「共存の森ネットワーク」 | 東海地区


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活動事例

東海地区


<地域の概要>

「日本の原風景」が残る愛知県豊田市椿立自治区

23_4共存の森・東海は、名古屋駅から車で約1 時間半の距離に
ある愛知県豊田市椿立(つばきだち)自治区で活動しています。
椿立自治区は6 つの集落(綾渡、大蔵連、漆畑、室口、椿立、
山谷)から成り、約60 世帯200 人が暮らす地域です。
椿立自治区の特徴は、母屋、畑、雑木林、萱場、平地と
沢沿いの棚田と水路、これらがひとつのセットになり、
そこにひと家族が暮らす、という里地里山の景観が
今も残されていることです。そんな家族の世帯が集まって
ひとつの集落となり、それら集落が6つまとまって
椿立自治区を形成しています。
椿立の人々は、田畑で食料を自給し、家の裏山から生活に必
要な材や燃料に使う薪炭などを調達し、炭焼きや竹産業など、
自然を生かした生業(なりわい)を営んできました。
この地域は、人と自然が調和し、里地里山の生物多様性を
育んでいる、まさに「日本の原風景」ともいえる地域なのです。

< 地域の課題>

中山間地域が抱える悪循環、新たな取り組み

23_5昭和40 年前後を境に、日本は高度経済成長期を迎え、
働き盛りの若者は高収入の仕事を求めて、街で暮らし始めました。
椿立もその例外でなく、農林業は機械化が進むとともに、
機械を入れにくい沢沿いの棚田には杉が植林されました。
生活の変化とともに、里地里山の風景にも変化が起こったのです。
現在は過疎高齢化も相まって、人工林や竹林の荒廃が進み、
耕作放棄地も広がっています。その結果、イノシシによる
獣害が増え、それがまた田畑の耕作放棄につながるという
悪循環に陥っているのです。
一方で、新たな取り組みも始まっています。
廃校になった小学校をユースホステルに改修し、
さまざまな人が椿立を訪れるようになりました。
また、集落の景観を少しでも良くしたいと、旧道を整備し、
壊れて放置された水車小舎が復元するなどといった活動が、
地区住民の手で行われています。
椿立のみなさんのふるさとへの思いが、
さまざまな力を寄せ合う形となって表れているのです。

<当NPOの取り組み>

「22世紀のふるさと」の風景をつくりたい

23_6当NPOは、2009 年から椿立に通うようになりました。
まず初めに行ったのは、地区の人と一緒に椿立を歩き、
お話を聞くことでした。高度経済成長期前の昭和40 年以前の
暮らしと、それ以降の暮らしを比較しながら、
どのような変化があったのか、丁寧に話を聞きました。
わたしたちは、古くから伝わる地域の祭りに参加させて
いただくことで、地域の結びつきの強さを知りました。
また、景観整備活動を地区のみなさんと一緒に実施する
ことで、里山の荒廃や獣害の深刻さ・作業の大変さも
身をもって体感しました。
地域を知り、地域の皆さんの椿立に対する思いを
知れば知るほど、「自分たちも椿立の原風景を守りたい」
「ここにある暮らしを未来へつなげていきたい」という決意が
生まれてきました。2013 年度からは、耕作放棄地の復元と
あわせて竹林整備を行うこととなりました。
椿立のみなさんと、都市に暮らす私たちがつながり、
そして新たな仲間も募っていくことで、共に力を合わせながら、
次の時代の「ふるさとの風景」をつくっていきたいと思っています。

●本地区における協力団体・関係者: 椿立自治区/あすけ里山ユースホステル/足助きこり塾

●東海チームでは、高校生・大学生の新メンバーを随時大募集中です。詳しくはこちらをご覧ください »チラシ表 »チラシ裏